口腔がんの検査方法としては、これまで視診・触診や病理検査、ヨード染色などの方法が用いられてきました。
それぞれの検査方法においては、医師の感覚という主観が大きい、患者様の負担が大きい、染色が不十分な箇所の確認ができない、というようなデメリットがありました。
しかし、当院で導入しているoralookという医療機器を用いると、大きなデメリットもなく、口腔がんの異常に気が付くことが可能になります。
oralook の口腔がん検査とは?
oralookは蛍光観察装置と呼ばれる青緑色の光を放つスクリーニング機器です。
oralookが放つ青緑色の光は、正常な細胞に照射した場合はそのまま青緑色に発光するのですが、異常細胞部分では光が吸収されてしまい、異常細胞部分のみが暗くなります。
したがって、口の正面から光を当てるだけでがん細胞が出現している可能性のある部分を確認することができる仕組みになっているのです。
痛みを伴うこともなく、視診や触診で所見が確認されない初期段階の異常に関しても気付くことができるようになり、口腔がんの早期発見につながる検査として注目を集めています。